無料でGPUが使えるクラウドサービスでの囲碁AI

私は、最近、囲碁AIのKataGoにはまっています。囲碁AIは、2016年にアルファ碁が当時の世界のトップ棋士の一人、イ・セドル九段に4勝1敗で勝利し、翌年の2017年に、アルファ碁の進化版のアルファゼロが、当時の世界ランキング一位のカ・ケツ九段や、日本の井山裕太九段を相手に60連勝無敗という成績を残しました。このころから、deep learning(深層学習)という言葉を耳にするようになったと思います。
その後も囲碁AIはますます、強くなり、色々な名前の囲碁AIが登場しています。KataGoもその一つで、トッププロの柳時熏9段が2子で3連敗した碁をYouTubeにアップしています。
↓1回目の決着編

↓2回目

↓3回目
正確に言うとKataGoは推論エンジンです。(この他にGUIが必要です。)
一般にAIは計算量が大きく、CPUでは計算時間がかかってしまうので、並列計算ができるGPUを使うのが普通です。GPUが使えるPCを購入すると20~30万円ほど必要になりますが、私は、Google Colabという無料でGPUが使えるクラウドサービスを使用しています。私は当初、次のURLのGUIを使用していました。
エンジン2にGoogle Colabの情報を入力して使用していました。しかし、私は弱いので、置き碁をよくしますが、置き碁では、下図のように黒の置石がないバグがあります。5子の置き碁棋譜を読み込ませたのですが、左下隅の4の4に黒2と打っています。本来なら、ここは黒の置石があるところで、打てないはずです。

「Lizzie」での置き碁の例
そこで、GUIとして次のURLの「改良版Lizzie」を使っています。
上で紹介されている「改良版Lizzie」をインストールし、エンジン4にGoogle Colabの情報を入力し私の置き碁棋譜をコメント入力しながら検討しています。
これで、柳時熏9段が2子で3連敗しているKataGoの環境が手に入ったと思っているのですが、細部の環境設定で抜けがあるかもわかりません。(今までのところ、置石がなくなる不具合は発生していません。)